私は昭和が好きだ
あの時代の空気感
人が人との交流が密にあった時代
情報が限られ、目の前のことに集中できた、盲信できた時代(不自由さもあっただろう)
ネット、テレビゲーム等の娯楽がなく、リアルが全てだった時代
なぜか強く惹かれる
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』
映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』
まさにあんな世界観
そんな昭和を象徴する一つである「商店街」
八百屋があって、肉屋があって、魚屋があって、酒屋があって。
「今日は大根安いよ」「この魚、今朝入ったばかりだよ」
そんな何気ない会話が、当たり前のように交わされていた世界
ここでまた、ふと疑問に思った
いつ、なんで商店街は無くなってしまったんだ
ということで、毎度の如く調べてみました
商店街とは
ところでみなさん
商店街ってどんなところかイメージできます?
そもそも、この商店街がイメージできないとバグるんですけど
各地にもまだ「⚪︎⚪︎商店街」と名前のついたところはあるのではないだろうか
悲しいことに、寂れてシャッター街になってしまっているのがほとんどだが、名残はあるはず
ここでイメージして欲しい
あの商店街が一番活気付いていた頃を
それだけでもエモいのだが、問いたいのは、戦後直後の日本でその光景が想像できるかということ
ちょうどジブリの「火垂るの墓」のイメージ
おそらくできないのではないか
そう、商店街の歴史は、戦後から高度経済期にかけての、6、70年前から始まった
GMS(総合スーパー)という存在
そんな商店街から次の時代へ
商店街がシャッター街となってしまった大きな要因は
GMS(General Merchandise Store:総合スーパー)の台頭だろう
GMSは、食品・衣料品・日用品などを一か所でまとめて買える大型店舗
今ではほぼイオンの一強みたいになっているが
かつては5代GSMが存在した
- ダイエー
- イトーヨーカドー
- ジャスコ
- ニチイ
- 長崎屋
主に、1970年代から1990年代にかけて、GSM業界を牽引してきた企業だ
GSMの特徴としては
・駐車場が広い
・天候に左右されない
・一度に全部揃う
・価格も比較的安い
冷静に考えると、これほど便利な仕組みはない
「今日は八百屋、次に肉屋、最後に魚屋」と回らなくても、一か所で済むもん…
大規模小売店舗法 〜個人商店を守ろうという動き〜
個人的に面白いと思ったのがここで
実は、個人商店を守ろうという動きがあったということ
それが1970年代に施行された大規模小売店舗法(大店法)の存在
この法律により、大型店舗を自由に出展することができないようになっていた
まさに、この法律の目的は
「大規模店舗の出店によって、周辺の中小・個人商店が潰れてしまうのを防ぐこと」
・営業時間の制限
・出店までに長い調整期間
・地元商店街との話し合い
こうした仕組みを通して、国は「商店街」を守ろうとしていた
1970年代は、初代のGSMが台頭してきた時期であるので、本当に面白い
当時は、それだけ
商店街=地域コミュニティ
個人商店=暮らしの一部
という考え方が、強かったんだろうなと
効率よりも、関係性を重視していた時代だったんだろうなと
いい時代ですね
大規模小売店舗立地法 〜なぜ変わったのか〜
ところが1990年代後半、この流れが大きく変わる
2000年に施行されたのが
大規模小売店舗立地法(大店立地法)
この法律では、「商店を守る」という視点ではなく
・交通渋滞
・騒音
・環境への影響
といった、「生活環境保持」という視点に基づいた法律
背景にはやはり
・グローバル化
・消費者の利便性重視
・価格競争の激化
こういったものが挙げられるのではないかと思う
こうして、中小小売業保護を目的とした「大規模小売店舗法」の消滅とともに
商店街は姿を消していった
何はともあれ、人がそれを望み、選んだのである
<最後に>
商店街は減り、個人商店も少なくなった
人との距離は、昔より確実に遠くなった
でも一方で、
今の私たちは、信じられないほど便利な時代を生きている
夜遅くまで開いている店
一か所で何でも揃う環境
低価格でなんでも揃うGSMの存在
この便利さは、間違いなく恩恵
だからこそ、単純に「昔はよかった」と言いたいわけでもない
ただ、
「何を得て、何を失ったのか」
そうやって立ち止まって考えること自体が、面白いと思う
疑問を持つこと
考えること
そこに少しでも楽しさを感じてもらえたなら、
この記事を書いた意味はあったのだと思う
同時に、「自分にとっての幸福とは何か」
を考える必要のある時代だとも思う
繋がりはなくなったが、便利になったこの世の中が幸せなのか
少々不便だが、人とのつながりを感じられる昔が幸せなのか
人間の本来の幸せとは何か
この資本主義社会の中で、情報化社会の中で
しっかり見つめて生きていきたい

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