なぜ私たちは毎日シャンプーをするのか 〜シャンプーの歴史を考える〜

疑問と解消

<最初に>

みなさんは、毎日シャンプーをしていますか?
朝でも夜でも、「髪を洗う」という行為は、もはや生活の一部です

でも、ふと疑問に思ったことはありませんか

  • なぜ、毎日シャンプーをする必要があるのだろう
  • しなかったら、何が起こるのだろう
  • いつから「毎日」が当たり前になったのだろう
  • 本当に最適な頻度は毎日なのだろうか
  • シャンプーがなかった時代、人はどうしていたのか
  • その時代と今で、何が変わったのか(環境・食生活・生活様式)
  • なぜ石鹸ではダメなのか
  • 石鹸とシャンプーは、何が違うのか
  • 湯シャン(お湯だけで洗う)はどうなのか

私はこれらの疑問が湧いてきましたので、例の如く調べてみました
みなさんが疑問を持ち、知識を蓄え・新しい知識を得、
豊かな人生にしていく一助になれば幸いです


<毎日のシャンプーは、いつから当たり前になったのか?>

結論から言うと、毎日シャンプーをする文化は、かなり新しいもの

海外では、特に 1970年代 のマーケティングで、「頻繁に洗うこと=美・健康・清潔」という価値観が大々的に広告されたことが大きい
セレブ(ファラ・フォーセットなど)がCMに出て、毎日洗うことがスタイル・美意識として広まった

日本では1980年代後半〜1990年代にかけて、「朝シャン(朝に洗髪)」という流行語が誕生
「毎日」洗う習慣が一気に一般化した

シャンプーがなかった時代

人類は長い間、シャンプーなしで生きてきた

  • 水やお湯で流す
  • 灰や土、植物(サポニンを含む木の実など)を使う
  • 日本では米ぬかや椿油を使う

「頭を洗う」こと自体は古くからあったが、
髪専用の洗浄剤を、毎日使うという発想はなかった
※技術もなかった

シャンプーの誕生

「シャンプー」の語源は、インドの chāmpo(揉む・マッサージする)に由来
19世紀、イギリス人がインドで体験した頭皮マッサージが西洋に伝わる

要するに、シャンプーの発進点は

  • 治療
  • リラクゼーション
  • サロンで受ける特別な行為

という位置づけで、日用品ではなかった

毎日使うようになった理由

転換点は20世紀

  • 化学工業の発展
  • 合成界面活性剤の登場
  • 液体シャンプーの開発
  • 都市化と衛生観念の変化
  • 広告・マーケティングの拡大

特に戦後、アメリカを中心に
「清潔であること」「匂わないこと」「毎日洗うこと」
社会的に望ましい価値として強調された


<シャンプーをしないとどうなるのか>

では、シャンプーをしないと本当に問題が起こるのか

起こりうること

一般的に言われているのは、

  • 皮脂や汚れの蓄積
  • 匂いの発生
  • かゆみ
  • フケ
  • 炎症

ただし、ここで大事なのは
「何日で必ず起こる」という明確な線はないということ

体質、汗の量、生活環境、食事、運動量によって大きく変わる

シャンプーがなかった時代との比較

昔の人は、「毎日洗っていなかった」し「それでも生きていた」
これは事実

一方で現代は、

  • 都市部で人が密集して暮らす
  • 空調のある室内
  • 動物性脂肪や加工食品の多い食生活
  • 化学繊維の衣類

など、皮脂や匂いがこもりやすい環境になっているのも事実

要するに

毎日洗わなければ生きられないわけではないが、
現代の環境では「洗った方が快適な人が増えた」


<シャンプーと石鹸は、何が違うのか>

「同じ洗うものなら、石鹸でいいのでは?」そう思った人、いませんか?
私は思いました
が、元々の成り立ちが石鹸とシャンプーでは違うということがわかりました

石鹸がアルカリ性な理由

石鹸は、油脂と強いアルカリを反応させて作られる
この化学反応の性質上、**石鹸はアルカリ性(pH9〜11)**になるそう

肌と髪は弱酸性

健康な皮膚や頭皮は、**弱酸性(pH4.5〜6程度)**

そのため石鹸で洗うと

  • 皮膚の酸性バランスが崩れる
  • 髪のキューティクルが開く
  • きしみやパサつきが起きやすい

ということが起こる

なぜシャンプーは弱酸性なのか

シャンプーは、

  • 頭皮と髪のpHに近づける
  • 洗浄力を調整する
  • 毎日使っても刺激が出にくい

つまり、

石鹸が悪いのではなく、
「髪と頭皮に毎日使う」用途には向いていない

というだけの話

<シャンプーが誕生した理由>

そもそも、シャンプーはなぜ生まれたのか

これまでみてきたように、元々の誕生については、ニーズ・必要性から
そして、それが開発できる技術の進歩が背景に

一方、必要性以外の部分では、消費活動を煽るマーケティングと承認欲求など

これらが絡み合って、
現在の「毎日シャンプーで洗髪する当たり前」
が形成された


髪専用の洗浄剤が「必要」だった理由

19世紀から20世紀初頭にかけて、人々はすでに石鹸を使って体を洗っていた
しかし、石鹸で髪を洗うと、

  • 強いアルカリ性によって髪がきしむ
  • ゴワつき、傷みやすい
  • 地域によっては石鹸カスが残る

といった問題があった

特に、

  • 都市化が進み
  • 人前に出る機会が増え
  • 清潔感や見た目が評価に影響する社会

では、シャンプーは実際の不便や不満から生まれた製品であった


では、「毎日使うもの」になったのはなぜか

シャンプーが誕生した理由と、
毎日使うのが当たり前になった理由は、同じではない

初期のシャンプーは、

  • 週に1〜数回
  • 特別なケア
  • サロン的な位置づけ

「毎日使う必要がある」という科学的結論が
最初からあったわけではない


毎日使う文化を作ったもの

では、なぜ「毎日洗う」が当たり前になったのか
これはいくつかの要素が重なっている

① 技術の進歩

弱酸性で刺激の少ない洗浄剤が開発され、
「毎日使っても大きな不快が起きにくい」製品が生まれた

使えるなら、使う
快適なら、続ける

人間としては、ごく自然な流れ

② 企業の戦略

企業戦略として、広告によって

  • 清潔
  • フケ防止
  • 匂い対策
  • 好印象
  • 身だしなみ

といった言葉とともに、
「毎日使うことが望ましい」という価値観が繰り返し伝えられた

③ 人間の承認欲求と同調圧力

見落とせないのが人間側の要因

  • 嫌われたくない
  • 不潔だと思われたくない
  • きちんとして見られたい

こういった誰でも持っている承認欲求とそれによる同調圧力が
社会の中で自然に増幅された面も大きい


<ちなみに、湯シャンはどうなのか>

補足で湯シャンについて

結論、これは何を信じるかによる

湯シャンのメリット

  • 皮脂を取りすぎない
  • 刺激が少ない
  • 洗浄剤を使わない安心感
  • コストがかからない

湯シャンのデメリット

  • 皮脂や汚れは完全には落ちない
  • 匂いが出やすい人もいる
  • 慣れるまで不快感が出やすい

湯シャンは、

  • 皮脂分泌が少ない人
  • 乾燥しやすい人
  • 在宅中心の生活

などでは、うまくいく場合もある


<最後に>

また一つ疑問が解消されました

大切なのは、

  • なぜそれをしているのか
  • 本当に自分に必要なのか
  • 習慣になっていないか

を、一度立ち止まって考えること

お金に余裕を持つことは、幸せの土台になる
でもそのお金は、「無意識な当たり前」によって、少しずつ流れていく

資本主義の社会では、

  • 不安
  • 清潔
  • 快適
  • 便利

が、商品として提供される

だからこそ、
疑問を持つことそのものが、自分の人生を守る行為になる

必要以上に使わないように、自分にとっての幸せを見極められるように
全てを知った上で、選択できるように

これからも、いろいろなことに疑問を持ち、学んでいきましょう

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